よく女性の口から耳にするのが、「30代後半になると、婚活が急に厳しくなった。」という話です。
確かに私のまわりでも、そういう女性の声はよく聞くわね。
たった1つ年齢が上がっただけなのに、なぜ婚活が厳しくなるのか。そう思う人もいるでしょう。今回は、35歳という年齢の壁の理由と、その壁を打破して結婚するためのポイントについて解説します。
なぜ35歳から、女性は結婚が難しいと言われるのか
まず、なぜ、「35歳以上になると、女性は結婚が難しい」と言われるのでしょうか。その理由を解説していきます。
35歳以上での結婚はわずか10%?35歳女性の二人に一人は結婚できない?
まず、本当に35歳以上は、婚活が難しいのか、データをもとに検証していきましょう。
まず、ニッセイ基礎研究所が出している、妻の年齢別婚姻件数を見てみましょう。2019年のデータによると、女性の初婚ピーク年齢は26歳で、平均初婚年齢は29.6歳、結婚の90%は35歳までで、35歳以上の結婚件数は10%となっています。
一方で、2020年の国勢調査によると、女性の未婚率のデータで、35~39歳の未婚率は24%となっています。つまり、4人のうち3人が、35歳までに結婚しているのです。逆に、55~59歳の未婚率は11.4%となっています。合わせて考えると、35歳で独身であれば、約半分の確率で、60歳まになっても独身のまま、ということです。
でも、よく考えてください。世の中、すべての女性が結婚したいわけではありません。そう考えると、世の中、35歳であっても、半数以上は結婚しているわけです。(特に、そのうちさらに半数近くが、35~39歳で結婚しているのです。)
つまり、35歳だと婚活が厳しくなる、のは、ある程度事実ですが、一方で、35歳だからといって、婚活を諦める必要はないと言えるでしょう。
データ化されることで足切りされる35歳女性
では、なぜ、35歳になると、急に婚活が難しくなるのでしょうか。その1つの理由に、婚活がデータベース化された、というものがあります。
婚活の主な手段として主流なのは、結婚相談所やマッチングアプリです。いずれも、会員をデータベース化し、その中から自分の気に入った人を探せるシステムになります。
そこで、年齢で足切りする男性は、正直かなり多いです。そして、その足切りラインに使われるのが、35歳という年齢なのです。
35歳で足切りされる理由は、「子どもを産む」等の理由もあります。そこまで真剣に考えていなくても、とりあえず「35歳以下」を選ぶ人もいます。
そういう理由もあり、出会いの総数が少なくなることから、「35歳になったら婚活が難しくなった」と感じる女性が多いのではないでしょうか。
35歳女性が結婚できなくなる理由とは?
では、なぜ、35歳を過ぎると、結婚が難しくなるのでしょうか。その理由を解説します。
理由その1.年上男性のパイも減少し、いい人が少なくなる
まずは、「年上の人がリードしてくれて、落ち着いているから好き」という場合です。年が1歳変わっても、貴方の思考が変わるわけではないから、35歳になっても、年上のリードしてくれる落ち着いた人が好き、なことには変わりないでしょう。
でも、そういう男性は、貴方が年を取るにつれ、当然どんどん減っていきます。
男性の未婚率は女性よりやや高いとはいえ、やはり男性の約70%は35歳までに結婚しているのです。つまり、貴方のお眼鏡にかなう人の数は、どんどん減ってくるのです。もし残っていたとしても、正直イマイチだったり、粗が目だったり・・・という話はよく聞きますね。そして35歳以上になると、男性の体型もおじさん体型になってきたりして、今度はそこに目を潰れなくなってしまう場合も。
そもそも年上の男性というだけで狭き門なのに、貴方が妥協できないせいで、よりその門が狭くなってしまうのです。なかなか年上の中から素敵な人が見つからないのは、そういう理由かもしれません。
理由その2.年下に興味が出てくるけど、自分の思考は変わらない
そこで、これくらいの年齢になると、「年下でもいいや」と思う人も出てきます。同世代がおじさん化している中で、まだ若々しさを保っている年下の男性が魅力的に見えるかもしれません。
ただ、年下の男性は、同年代、またはさらに年下の女性が狙っていることをお忘れなく。
もちろん、「年上の女性が好き」という男性もいます。ただし、そういう男性は、年上女性の「穏やかさ」や「包容力」が好きだからこそ、年上女性が好き、と言っているのです。
もし、あなたが、年上に求めることを、年下に求めれば、その関係は崩壊してしまいます。もし、年下とうまくいきたい、と思うのであれば、思考自体を変えなければいけません。
理由その3.戦う戦場が若い時のままで、若い子と勝負してしまっている
最後は、若い子と勝負してしまっているケースです。たとえば相席〇ウンジや、〇リドー街に、35歳を超えても行っている、なんてことありませんか?火のマークのようなアプリで、男性を探そうとしていませんか?
ああいう場所での出会いを否定するわけではありません。ただ、若い子がたくさんいるような場所で婚活をしてしまうと、いやがおうにも、そういう子たちと比較されてしまいます。もちろん比較されないケースも、比較されてうまくいくケースもあるでしょう。
ただし、多くの場合は比較され、そして多くの場合、悲しい思いをすることになります。若い子と同じステージで婚活するのは、あまりおすすめではありません。
35歳からの婚活で、失敗しないためのポイントとは?
では、35歳の婚活で、成功する、失敗しないためのポイントは、どこにあるのか。解説します。主なポイントは4つです。
1.まず覚悟を決める。どういう人と結婚したいか決める
まず1つは、覚悟を決めることです。あなたが今まで結婚できなかった理由、それはたった一つで、「結婚する」という意思の弱さです。
王子さまはいませんし、あこがれの人がアナタに振り向いてくれるわけではありません。それでも、あなたが本当に結婚したいのであれば、人を探し、出会い、結婚に至るまで相手と理解を深めていくべきなのです。
多くの女性は、「素敵な人と出会う→結婚する。」というステップで結婚できると思っています。でも、35歳からは、厳しいことを言いますが、「結婚すると決める→出会える人の中からうまくいく人を見つける」という発想で婚活すべきです。
もし、あなたが希望を書いて、そういう人と出会えない・うまくいかないのであれば、高望みかもしれません。まずは、自分を冷静に見つめ、どういう人と結婚したいか決めましょう。もし、自分ひとりで考えるのが難しければ、専門家を頼るのも一つの手です。
2.現実的なターゲット・目標を定める
次に、現実的なターゲット・目標を定めることです。35歳で、「年収最低でも1000万、180㎝以上、イケメン、専業主婦でいい人」なんて、世の中にはごく一部の人しかいません。そういう人で、あなたを好きになってくれる人を見つけるまで婚活するのであれば、特に何もいいませんが、基本的には、「いつまでに」結婚するかどうかを決めるべきです。
あなたが仮に1年後に結婚したいとします。そうすると、半年前には付き合って、さらにその1か月前までには出会いたいですよね。頑張って週3で新しい人と会うとしても、たった60人にしか会えません。その60人のうち、最も素敵な人を見つけなければいけないのです。
仮に、あなたが直近合った60人のうち、あなたに好意を寄せてくれる人が、どういった人だったか思い返してください。基本的には、その人のレベルが、あなたが結婚できるレベルです。こうやって、現実的な目標を定めていくのです。
3.目標に合わせて戦う戦場を変える
次に大事なのは、目標に合わせて、戦う戦場を変える、ということです。これまでとは違う場所で婚活することで、あなたに興味を持ってくれる人を増やすのです。
戦場はどこでもいいです。サークルでもいいかもしれませんし、なじみのお店で出会うのもありかもしれません。SNSでの出会いも最近は一般的です。もちろん結婚相談所は、そういった場としてもっともふさわしいでしょう。
ポイントは、あなたと同年代の人が活動している場所にすることです。必然的にそういう場所には、あなたの年代を好きになってくれる男性が多く集まります。婚活は勝負ではありませんが、「勝てる」戦場を選ぶことは、婚活においては大事なのです。
4.「等身大の自分」を見つめなおし、アドバイスに耳を傾ける
最後は、素直な心で、自分を見つめなおし、アドバイスに耳を傾けることです。これまで、結婚したいけど結婚できなかった、ということは、どこか改善するポイントがあるはずなんです。そういったことを指摘してくれる人は、耳が痛いかもしれませんが、本当にあなたのことを大切に思っている人です。
もし、友人等のアドバイスが怖いのであれば、専門家のアドバイスを聞くべきです。専門家は、フラットな視点で、あなたがどうすればうまくいくのかを、親身になって聞いてくれます。婚活している自分はつらいかもしれません。ただ、専門家のアドバイスは、あなたを否定しているわけではなく、あなたがうまくいくためのサポートです。素直に耳を傾け、改善すべきところは改善するよう、自らの意識を変えましょう。
35歳以上の結婚は無理じゃない。新しいやり方に挑戦しよう
35歳以上であっても、約半数の人はきちんと結婚しています。ただ、若い時と同じようにしていては、結婚できなくなってくるのも事実。ある意味、自分の在り方を考える必要があります。
自分が本当に結婚したいのか、どういう人が自分に合うのか。お姫様気どりではもはや王子様はやってきません。きちんと自分を見つめ、一歩を踏み出すことが、あなたを成功に近づけるでしょう。