結婚していると、「持ち家か賃貸か」という論争は良く出てきます。結局、どちらがいいのか、というのは、平行線に終わっているような気がしますね。
最近は、不動産価格の高騰もあり、独身の時から、持ち家を買う人も増えてきました。しかし、「持ち家は婚活に不利!」と言われてしまうと、持ち家を買うのにも躊躇してしまう人もいるかもしれません。また、女性の立場としても、持ち家を持っている人と結婚すると、もう家を買わなくていい反面、その家に一生住むことになるのか…と、同じく躊躇してしまうかもしれませんね。今回は、そんな持ち家論争について、婚活の視点から、語ってみたいと思います。
私はすでにマンションを持ってるわ…
婚活で持ち家ありの男性と出会った!
婚活の悩みでたまに聞く話が、「持ち家ありの男性と出会った」という話です。私が最近聞いた話では、以下のような話がありました。
結婚相談所で仮交際に進んだ男性が持ち家でした。しかも今の仕事場からも済んでいるところからも電車で1時間くらいかかる場所でした。この場合、私も結婚したらそこに住まなければいけないのか、と思うと、一歩引いてしまいます。
家を買おうかどうか悩んでいますが、婚活で家を買うとうまくいかない、という話を聞きました。どうすればよいでしょうか?
持ち家があって婚活している人で、うまくいった人、うまくいっていない人
私の周りでは、実は持ち家があって婚活している人は結構います。実際、不動産流通経営協会の資料によると、住宅購入検討者のうち、単身で住む家を探している人は全体の21.3%に上るそうです。つまり、5人に1人が、独身で持ち家を買おうとしているわけですね。
その中でも、うまくいった人と、いっていない人がいます。今回は、それぞれのパターンを紹介しましょう。
なかなか婚活がうまくいかないAさん
Aさんは30代後半で、大手企業で人事として働いています。両親には先立たれ、両親が残してくれた世田谷の1軒屋に住んでいます。両親がいなくなったこともあり、寂しさから婚活をスタート。何人かの女性と交際には進むものの、なかなか結婚には至りません。
Aさんのこだわりは、「今の家に一緒に住んでほしい」ということでした。確かに、Aさんの家は、一人で住むには広すぎます。場所も世田谷で悪くありません。しかし、なかなかこの条件を満たす女性があらわれず、今も苦労しているそうです。
婚活がうまくいったBさん
40代半ばのBさん。大学の職員として働いており、年収は700万円ほど。見た目はまあ普通です。目黒区に10年ほど前に1LDKのマンションを買っており、ローンはあと半分ほど。いよいよ独身でいるのはヤバい、ということで婚活していました。1年ほど相談所で活動していて、最初は年齢もあり苦戦していました。そんな中、30代後半の大手企業で働く女性と知り合って、交際に至ります。
結婚をするにあたり、その女性が出した条件は、「家は処分して、新しい家を探す」ことでした。Bさんは家に愛着があったものの、これからの生活は新しく作るものだ、と、思い切って処分。幸い売った分でローンを返して、少し手元にもお金が残ったので、それを新しい家の頭金にしたそうです。
婚活における持ち家を持つことのメリット・デメリットは結局ある?
この2人を見てもわかるように、結局、婚活において、持ち家の有無は、それだけではメリットにもデメリットにもなりません。逆に言えば、別の要素が入ってくると、持ち家は、メリットにも、デメリットにもなるのです。
持ち家がメリットとなる場合は?
持ち家がメリットとなる場合は、シンプルに、「持ち家の価値が、ローン残高よりも多い」場合です。かつ、「持ち家を手放してもいいと思ってる」場合は、さらにメリットになります。
これはシンプルに、持ち家を処分したら、お金が手元に残るからです。婚活はお金がすべてではありませんが、生活のためにお金はあるにこしたことはありません。そういう意味では、男性も女性も、資産として持ち家を持っている場合は、結婚にはプラスに働くことになります。
持ち家がデメリットとなる場合は?
これについては、2つの方向性から考えましょう。
デメリットとなる場合:家の資産としての価値が低い、ローンが残っている
これについては、正直どうしようもない部分もありますが、それでもやっぱり、デメリットにはなります。なぜなら、処分しようとしても、借金が残ってしまう可能性もあるからです。
その借金を男性自身が返済するなら問題ないかもしれませんが、結婚となると、女性が二の足を踏んでしまうことも理解できるでしょう。この場合で結婚したいのであれば、うまく資産家するか、早めにローンを返して、自分自身の資産状況をキレイにするか、どちらかの選択肢をとることをお勧めします。
デメリットとなる場合:そもそも家を売る気がない、一緒に住んでほしいと思ってる
そして、家が負債となってしまってる以上に大変なのは、「その家に結婚後も住むつもり」の場合です。ある意味、これは、「自分の生活環境を変えるつもりがない」というメッセージになります。
結婚生活というのは、男性にとっても、女性にとっても、新しい環境で迎えるのが望ましいです。基本、男性の持ち家に女性が住むとなると、男性の生活に、女性が合わせる形になります。それは、女性にとっては、精神的にも、時には肉体的にもストレスになります。
基本的には、新しく住む家は、お互いの希望をかなえれる家にするのがよいでしょう。なので、もし男性で、持ち家がある場合は、それを結婚を機に、売るなり貸すなりの選択肢をとることをおすすめします。
まとめ:持ち家の有無より、持ち家をどうしたいか、がポイントに
持ち家が負債となっている場合を除いて、持ち家そのものは、特に婚活においてデメリットにはなりません。一方で、持ち家にこだわるその柔軟性のなさは、婚活においては致命的です。(今回は男性の話を書きましたが、女性も同様です!)
結婚生活とは、二人で新しい家庭を作っていくこと。時にはこれまでのこだわりを捨てることも重要です。資産の有無より、まずその姿勢、覚悟が自分にあるか、今一度確認してみてはいかがでしょうか。
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